アジア就職の歩き方 香港にて日系ギャラリーで働く河島まり子さん

アジア就職を成功させるのは言うほど簡単ではありません。語学やビザの問題がありますし、満足のいく待遇を受けるためには職歴ををいかに重ねるかもポイントです。そんな中素晴らしいキャリアを実現した方たちにその軌跡を伺います。

今回は香港にて日系ギャラリーでアートアドバイザーとして働く、河島まり子さんにお話をうかがいました。

アートショーにて、草間弥生のオブジェと。ギャラリーでは日本の有名アーティストの作品を主に扱っている。

1 今は日系のアートギャラリーで働いていらっしゃいますが、これまでのご経歴を簡単に教えて下さい。

アメリカの州立大学をアート専攻で卒業した後、東京で5年間アメリカ系の放送機器メーカーに勤めました。2011年の東日本大震災を経験し、本当に自分が情熱を持ってつける仕事に従事したいと思い、東京と香港でアートオークションを開催する企業に転職をしました。その会社で働くにつれ、アジア全体のアートマーケットの動向に興味が湧き、香港での転職活動を始め今のギャラリーに就職しました。

2 香港で働きたいと思った理由はなんですか?

香港は、アジアのアートマーケットの中心地であり、そして様々な人種の人が働いています。自分の視野を広げる為にもキャリアアップに適していると思い、香港での就職を決めました。

3.香港での転職活動はどのようにされましたか?

まずは、一ヶ月就職活動をするために香港に滞在しました。現地のギャラリーにアポを取り、面接をこなしていく中で、偶然今のギャラリーが香港で2号店を出すタイミングと合い、採用されました。

4 香港と日本。働き方の違いはありますか?

国際色豊かなオフィスなので、スタッフそれぞれのバックグラウンドを尊重しながらビジネスを進めていくことが重要かと思います。あとは、いい意味で日本よりもスタッフの競争心が高いと感じられるので、同僚とも日々刺激を与え合う毎日です。

5 今の仕事で一番好きなことを教えてください。

観賞用や投資用としても香港ではアートが身近にあるので、お客様の購買意欲も日本より高いです。そういった方々に、日本のアート作品を紹介でき、認めて頂いたときが非常にやりがいを感じます。

香港島のAberdeenにあるギャラリー。もう一つの店舗はセントラルのハリウッドロード沿いに構える。

6 仕事を得る上で役に立った資格や勉強はありますか?

転職前に*サザビーズが提供する ** 「アートと投資関連」のコースを取得しました。また、前職で英語でプレゼンする機会が多々あったので、今その経験がお客様と商談するときに役立っています。

*サザビーズ –現在も操業する世界最古の国際競売会社。インターネット上でオーク
ションを開催した世界初の美術品オークションハウスでもある。

**「アートと投資関連」コース - アートを投資、資産として収集するコンセプトや芸術と金融分野がどのように関わってきたか等を勉強するコース

7 お休みの日はどのように過ごしていますか?

ジムで運動したり、ハイキングに行くことが多いですね。高層ビルばかりの香港と思われがちですが、バスやタクシーで20分も乗れば、ビーチや、山へ訪れることができますので、日々の疲れをスポーツや自然で癒されています。

スタンリーのハイキングコースからの眺め

8 同じく海外で働きたいと思っている方に向けてアドバイスをお願いします。

就職活動中は、ビザもない私が仕事を得られるかは確信はありませんでした。ですがやってみなきゃ始まらないと思い、単身香港を訪れ就職活動を始め、今の会社と出会うことができました。
現在インターネットで様々な情報を入手することはできますが、私の場合は、実際現地を訪れて企業研究をすることで香港の印象も変わり、生きた情報も増えました。
海外就職に興味があったら、自分がここで働いたら・・?というビジョンを持って実際訪れて見るのもいいかと思います。現実感が増して、それを実現する為に今自分が何をすればいいのかということが見えてくるはずです。

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